コスト削減実現の5つのポイントとメリット、成功事例を紹介

コスト削減という言葉は、さまざまな場面で聞かれます。コストを削減することは、ビジネスにおける利益を追求するにあたって重要なことです。
では、コスト削減を行うためには、具体的にどのようなことを実施すれば良いのでしょうか。
そこで今回は、コスト削減の意味を再確認するとともに、コスト削減を実現させるためのポイントや具体的方法を、成功例を交えてご紹介します。

コスト削減とは

コストとは、事業の遂行にかかる経費のことです。
具体例としては、以下のような項目がビジネスにおけるコストにあたります。

・人件費
・採用費
・原材料費
・賃料
・水道光熱費
・通信費
・広告宣伝費
・消耗品購入・管理費
・印刷費

上記は一例であり、事業を遂行するにあたっては、他にもさまざまなコストがかかります。

利益は、売上からコストを引いたものになるため、これらのコストを削減できれば当然企業の利益は増加します。このように、利益を追求して無駄なコストを削ること、削る努力をすることが、「コスト削減」です。
ただし、必要なコストを削ることは、好ましくありません。あくまで「無駄な」コストを削減の対象とすることが、健康的な事業運営にとっては大切です。

コスト削減を実現させるためのポイント

なんでも無闇にコストを減らすことは、効果的なコスト削減には繋がりません。効果的なコスト削減を実現させるためには、以下のようなポイントに気をつける必要があります。

ポイント1 間接的コストの無駄に注目する

コスト削減にあたっては、まずは間接的コストに注目しましょう。
間接的コストとは、間接費ともいい、直接的に製品やサービスに関係しないコストのことです。前章の項目で言えば、賃料、水道光熱費、通信費、消耗品購入・管理費、印刷費などが間接的コストにあたります。このような費用は固定費であり、無駄がある場合には毎月無駄なコストが積み上がっていきます。

コスト削減を目指すなら、「無駄な印刷をしていないか」「電気をつけっぱなしにしていないか」「高いエネルギープランを契約していないか」など、まず間接的コストの無駄を洗い出し、改善しましょう。

ポイント2 見えるコストだけではなく、見えないコストに注意を

原材料を安いものに変えたり、印刷コストの低い印刷機材を導入したり、まとめ買いで安くなる消耗品を購入したり・・・このような「見えるコスト」の削減は、多くの人が思いつくでしょう。

しかし、その裏にある「見えないコスト」を想像しなくては、効果的なコスト削減は行えません。
例えば、印刷コストの低い印刷機材を導入してもそれにより印刷数が激増すれば、用紙代やインク代は嵩みます。また、まとめ買いで安くなる消耗品を購入して消耗品費を下げても、その在庫管理による人件費や場所代が発生すれば、結果としてコスト増になる可能性もあります。
このように、それぞれのコストには関連コストがあります。効果的なコスト削減には、関連コストという「見えないコスト」を見据えた削減案が必要です。

ポイント3 必要なコストは無理に削減しない

コスト削減したいからといって、必要なコストを無理に削減してはなりません。

必要な人件費や原材料費の削減は、社員のモチベーション低下により売上を減少させたり、製品やサービスの品質を低下させたりして、生産性や企業の信頼を損ねる可能性があります。
コスト削減にあたっては、削減すべきコストと削減すべきでないコストの見極めが重要です。

ポイント4 目的はあくまで企業の成長

企業をあげてコスト削減を行うにあたって、コスト削減自体を目的にすることは好ましくありません。コスト削減を目的にすると、社員はあらゆるコストをカットしようと必死になり、必要なコストまで下げてしまう可能性があります。

コスト削減における目的は、企業の成長です。無駄を無くすことによる企業の利益増加、利益の従業員への還元、それに伴う企業の価値向上や成長をビジョンとした、手段としてのコスト削減を実施しましょう。

ポイント5 コスト削減の目標を全社員で共有

コスト削減にあたっては、削減目標を設定し、全社員で共有する必要があります。実現可能な目標をできるだけ数字で設定し共有することは、全社員のコスト削減に対するモチベーション向上や意識改革に繋がります。
全社員が一丸となって取り組めば、より効率的・効果的なコスト削減が叶うでしょう。

コスト削減の具体的な方法

前述したポイントを踏まえ、コスト削減は具体的にどのように行えば良いのでしょうか。ここでは、コスト削減のための具体的な方法を4つご紹介します。

方法1 人材定着率を高める

人材の定着率を高める取り組みを行うことは、コスト削減に繋がります。人材の採用や育成には、莫大なコストが必要になるためです。人材が定着すれば、余計な採用・育成コストはかかりません。
人材定着率を高めるためには、人材育成プログラムやサポートを充実させることが大切です。また、良好な人間関係や業務体系の整備、心理的安全性が確保された働きやすい環境作りなども必須でしょう。
このような施策は新入社員の定着にも既存社員の流出防止にも効果的です。

方法2 RPAの導入

コストの状況や業務の種類によっては、RPAの導入もコスト削減に繋がります。

RPAとは
ロボティックプロセスオートメーション。
人間の代わりに定型作業を担う、ソフトウェアロボットによる自動化技術のこと。

RPAを導入すれば、単純な事務作業はロボットに任せることができ、人件費をカットすることができます。
ただし、RPAの導入にはコストがかかるため、導入コストと人件費を長い目で比較した上で、導入を検討するようにしましょう。

方法3 インターネットツールの導入

インターネットツールの導入は、比較的実行しやすいコスト削減方法です。近年、ビジネスの目的に合わせたインターネットツールは多数発売され、多くの企業に導入されています。

インターネットツールによるコスト削減として、例えば情報共有ツールを導入したとしましょう。情報共有ツールではあらゆる情報をパソコンやスマホ上のデータでやり取りできるため、印刷や文書管理にかかるコストを削減できます。また、在庫管理機能付きのツールを選べば在庫管理コストの削減も可能になります。パソコンやスマホさえあれば場所と時間を選ばず利用できるため、業務効率も更新します。

インターネットツールにはさまざまな種類があるため、目的に応じたツールを選定し、導入を検討しましょう。

方法4 テレワークの導入

テレワークの導入も、コスト削減方法のひとつです。
テレワークを導入すれば、最初は通信機材コストこそかかるものの、従業員の交通費やオフィスの水道光熱費などを削減することができますまた、最近ではオフィスを完全になくして社員全員をテレワークにする企業も出てきています。その場合は賃料の削減も叶い、これは長い目で見れば大幅なコスト削減になるでしょう。
ただし、全ての業種がテレワークを導入できるわけではないので、この方法を選択できる業種は限られます。

コスト削減に成功した企業事例

ここからは、前章で触れたRPAの導入、また情報共有ツールの導入によりコスト削減に成功した企業の実例をご紹介しましょう。

①RPAを導入したA社のコスト削減事例

A社の経理業務

A社の経理は、長年紙ベースで行われてきた。経理担当者は1枚1枚書類を見て、不備の有無を確認していく。不備のない場合は書類を通し、不備のある場合は社員に再申請を求め、無数の紙の書類をやり取りしていた。当然作業には時間がかかり、経理担当者の残業は嵩んでいた。

そこで、経理業務にRPAを導入しました。RPAが経費精算システムや会計システムを管理し、経費申請は紙ベースからデータベースになり、不備の判断までも自動で行うことが可能になりました。
結果、経理担当者の負担は減り、残業時間は大幅に減少したことで、人件費や印刷コストの削減が実現した。

②情報共有ツールを導入したB社のコスト削減事例

B社では、業務の効率化やここ数年で主流になったテレワークの円滑化を狙い、情報共有ツールを導入しました。
結果、ツール上で細やかな情報共有ができることにより時間や場所の制限がなくなり、会議時間の短縮やテレワークの促進が実現しました。業務が効率化されるだけではなく、人件費やオフィスコスト、交通費などが削減された上、ツール内でコストカット案の提案も活発に行われるようになりました。
また、それまで嵩んでいた印刷費や印刷した文書の管理に必要だった部屋代も削減され、ツールの導入・運用費以上のコストカットが叶いました。

まとめ

コスト削減は、競争の激しい企業にとって早急に取り組むべき課題のひとつです。コスト削減は、ただ対象のコストを下げるだけでなく業務効率化にも繋がり、企業にとって多くのメリットを生むでしょう。

ただし、むやみなコスト削減は結果を生みません。コスト削減に際しては、どのコストを削減するか慎重に検討し、全社員が前向きな姿勢で取り組むようにしましょう。

また、コスト削減に有効なツールは、多くの企業からリリースされています。ツールによって付属機能やコストは異なるため、導入時には比較を行い、自社にマッチしたツールを選定するようにしましょう。

 

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