ナレッジワーカーとは?注目される背景とニーズを徹底解説

近年、ナレッジワーカーの需要が高まりを見せています。ナレッジワーカーは、専門スキルによって多様なサービスを生み出し、今後の経済発展において欠かせない役割を担っています。
そこで今回は、ナレッジワーカーについて、その意味や求められるスキル、他の労働者との違いなどを、時代背景を交えてご紹介しましょう。

ナレッジワーカーとは

まずは、ナレッジワーカーという言葉の意味について押さえていきましょう。
そもそもナレッジとは「知識(knowledge)」という意味で、特にビジネス用語としては「付加価値のある経験や知識」を指す言葉として使用されます。それを受け、ナレッジワーカーは以下のような意味を持ちます。

ナレッジワーカー
保有する知識によって新たな付加価値を生み出す労働力のこと。知識労働者。
経営学者・社会学者であるピーター・ドラッカーによって提唱された。

ナレッジワーカーは、知的生産物を創造する労働者を指します。知的生産物とは、知恵やサービスなどの実態のない生産物のことです。
つまり、自身の持つ専門的知識やノウハウを生かして新たな知恵およびサービスを発案することで企業利益を作り出す労働者を、ナレッジワーカーと呼ぶのです。
ナレッジワーカーは、1960年代に経営学者・社会学者として知られるピーター・ドラッカーに、自著「断絶の時代」で提唱されました。ドラッカーはその中で、ナレッジワーカーを「経済的利益を生み出すために知識を使用する知識経済を支える高度な専門知識をもつ労働者」と定義しています。

ナレッジワーカーが注目される背景

近年、ナレッジワーカーが注目される背景には、時代による消費者ニーズの変化があります。
ひと昔前の市場は、「モノを作ってモノを売る」というビジネスが主流でした。しかし、現在では時代や価値観が変化し、消費者ニーズは「モノよりも付加価値のあるサービス」へと移行しています。
これにより、企業には新しく画期的なサービスの創造が求められるようになりました。そこで力を発揮しているのが、専門的な知識と経験で付加価値を生み出すナレッジワーカーです。
今後もナレッジワーカーは、消費者ニーズを汲んだ新たなサービス創造によって企業や経済を支えていくでしょう。

ナレッジワーカーに必要なスキル

ナレッジワーカーには、以下のようなスキルが求められます。

①情報収集能力

ナレッジワーカーとして付加価値の創造を行うためには、まずあらゆる社内の情報や市場の情報を知っておく必要があります。情報は、新たなサービスを発案したり問題を解決したりするためのベースとなるものだからです。
そのため、情報収集能力はナレッジワーカーに不可欠なスキルだと言えるでしょう。

②高い問題意識

さまざまな事象に問題意識を持つことも、ナレッジワーカーには求められます。日常をただ過ごすのではなく、より効率的に、より便利な方法やサービスを求めて考えることが、ナレッジワーカーの仕事を作り出します。

③発想、発案力

発想や発案力、そしてそのセンスも、ナレッジワーカーとして活躍するためには必要です。斬新な発想は新しい付加価値を生みます。
常に新しい発想を生むには、常に周りの出来事にアンテナを張り、センスを磨くことも大切です。

④分析力

ナレッジワーカーの仕事は、ただ発案すれば良いというものではありません。ナレッジワーカーには、情報や問題に基づいた発案が求められます。そのため、前述した「情報収集能力」や「問題意識」をとともに、情報や問題を的確に分析できる能力も必要です。

ナレッジワーカーの主な職種

ここでは、ナレッジワーカーの具体的な職種例を挙げていきましょう。以下のような職種は、ナレッジワーカーにあたります。

  • 弁護士
  • 行政書士
  • 税理士
  • 会計士
  • 業務改善士
  • コンサルタント
  • 金融ディーラー
  • コピーライター
  • ITエンジニア
  • デザイナー

上記は一例ですが、どれも高い専門性を必要とする職種です。これらの職種に就く労働者は、専門的な知識や経験を用いて、コンサルタントであれば提案を行ったり、専門医であれば診断を行ったりと、それぞれの職種に求められるサービスを創出しています。

ナレッジワーカーとホワイトカラーの違い

労働者の中には、ホワイトカラーと呼ばれる人達が存在します。

ホワイトカラーとは
企業で頭脳労働を行う事務系職種の労働者のこと。ワイシャツを彷彿させる「白い襟」に起因する。
対をなす言葉として、作業労働者を指すブルーカラーがある。

ナレッジワーカーとホワイトカラーは企業において頭脳労働を行うという点で共通していますが、同義ではありません。
ナレッジワーカーに求められるのは、「専門的知識や経験を生かした業務」です。そのため、創意工夫せずにマニュアル通りに行うような業務担当者は、ナレッジワーカーにはあたりません。
一方、ホワイトカラーは幅広いデスクワークを手掛け、マニュアルに沿った業務を担います。
つまり、「専門的な知識や経験が必要な業務か」「マニュアル通りの業務ではないか」という2点が、ナレッジワーカーとマニュアルワーカーの業務の違いだと言えるでしょう。
ただし、同じ頭脳労働を行う労働者ということを鑑みると、ナレッジワーカーはホワイトカラーの一種に位置付けられるとも考えられます。

ナレッジワーカーとマニュアルワーカーの違い

労働者の中には、マニュアルワーカーと呼ばれる人達も存在します。

マニュアルワーカーとは
マニュアルに沿った業務を行う労働者のこと。生産性や作業効率が重視される職種で、単純作業労働者とも呼ばれる。
ナレッジワーカーと対をなす言葉。

マニュアルワーカーとは、マニュアルに沿った単純作業を担う労働者のことで、その中にはブルーカラーが含まれます。マニュアルに沿った業務ではなく、自身の創造により企業価値を生み出すナレッジワーカーとは、真逆の意味として使われています。
マニュアルワーカーが行う単純作業は、近年の技術の発展によって自動化が進む分野です。そのため、マニュアルワーカーの働き方は、今後大きく変化していくでしょう。

今後さらにニーズが高まるナレッジワーカー

ナレッジワーカーに対するニーズは、今後ますます高まっていくと予想されます。なぜなら、ナレッジワーカーの仕事は、IT技術によって代替できるものではないためです。
前述の通り、技術の発展によって労働者の働き方には変化が生じ、今やIT技術導入による業務効率化が一般的になりました。その中で、多くの単純作業はロボットが請け負うようになり、マニュアルワーカーの仕事は減少しています。

しかし、専門スキルや思考力、発想力が求められるナレッジワーカーの業務をロボットが担うことはできません。また、モノではなくサービスが重視されるようになった社会において、ナレッジワーカーの活躍は企業価値に直結します。そのため、市場では優秀なナレッジワーカーの需要が高まりを見せているのです。

まとめ

今後、従業員と企業の未来を明るく保つためには、ナレッジワーカーとして働ける人材育成の推進が必要です。ナレッジワーカーを増やし、単純作業を自動化すれば、企業は大きなメリットを受けられるでしょう。
時代の変化に合わせ、私たち労働者は働き方を見直さなければなりません。その中で、個々の従業員にはナレッジワークに適応できるスキル向上の努力が、また企業側にはナレッジワークに適応できる従業員を増やす人財育成が求められます。

 

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