採用動画をはじめるべき理由|メリットと活用事例を紹介

企業の良さを伝えるために使われる「採用動画」をあげている企業はどんどん増加してきています。
なぜ採用動画が取り入れられているのか、その理由やメリットを知っておきましょう。

目次

採用動画を取り入れるべき理由

就活生のスマートフォン利用時間が増加している

レバレージ株式会社と株式会社ブルークスが合同で行った「就職活動におけるスマートフォンの活用と採用動画視聴に関するアンケート調査」(2020年)によると、就活生の普段のスマートフォン利用時間は全体の3割以上が「5時間以上」と回答しています。

前年の調査では「3時間以上4時間未満」が最も多い回答(29%)であったため、就活生の普段のスマートフォン利用時間は長くなっていると言えるでしょう。
特に2020年については、新型コロナウイルスの影響もあり、家で過ごす時間が長くなったことが要因の1つだと考えられます。

同アンケートによると、就活時のスマートフォンの利用時間について、2019年と比較すると「2時間以上3時間未満」と回答した就活生が8%増加し、「1時間以上2時間未満」と回答した就活生が9%減少しています。このことから就活時のスマートフォンの利用も増加していると言えるでしょう。

就活生の情報源

2020年に卒業予定の学生を対象にした調査「2020 年卒 採用ホームページに関する調査」(株式会社ディスコ)によると、志望企業について調べる上で有益だった情報源は「個別企業のホームページ」という回答が最も多く、全体の58.9%に及びます。そして、個別企業のホームページを見た学生のうち「かなり目を通した」が48.1%、「目を通した」が45.6%となり、合わせると9割以上となります。

また、前述の「就職活動におけるスマートフォンの活用と採用動画視聴に関するアンケート調査」によると、採用動画を「見たことがある」と答えた学生の半数以上が、視聴した場所について「会社説明会」や「会社ホームページ」と答えました。

このことから、最も選ばれる情報源である「ホームページ」を訪れた学生は採用動画を見る可能性が高いことが考えられます。

特に 2020年については新型コロナウイルスの影響で、ライブ配信などで会社説明会を行うことが多かったという背景もあり、You Tubeで採用動画を視聴したとする学生も昨年よりも27ポイント増え46%となっており、およそ半数の学生が視聴したという結果になっています。

採用動画を見ると志望度が上がる

注目したいのが8割以上にのぼる就活生が、採用動画を視聴することによって「志望度が上がった」と回答したことです。
採用動画を視聴することによって、会社説明会のブースなどで話を聞くことよりも企業の様子をリアルに伝えられる効果があったのではと推測されます。

ここまでのことを総合すると、以下のとおりです。

  • 就活時にスマートフォンを利用する時間は2〜3時間と長い
  • 企業に関する情報収集源の第1位は「企業のホームページ」
  • 「企業のホームページ」を見る割合は9割以上
  • 採用動画を見る場所は「企業説明会」や「企業のホームページ」
  • YouTubeで採用動画を視聴した学生が約半数
  • 採用動画を視聴したら志望度が上がる

採用動画は企業選びの判断材料の1つになりやすく、見てもらうことができれば志望度が上がる可能性があるということがわかります。

積極的に採用動画を取り入れたい理由はここにあるのです。

採用動画を制作するメリット

メリット1 言葉では表しにくい情報を伝えることができる

採用活動において企業と求職者の接点になるのは、自社サイトや採用サイト、採用パンフレット、求人広告、会社説明会などです。
これらを通して求職者に自社の魅力をアピールしていくのですが、この際に活用されるのは文章や口頭説明などです。
雇用条件や待遇などは文章で読めば理解することができますが、社内の雰囲気や実際に働いている姿は文章では伝わりにくいことが多々あります。
採用動画を視聴してもらうことによって、言葉では表しにくい情報をわかりやすく求職者に伝えることが可能となります。また、企業で働く自分を具体的に想像できるようになり、就職したい気持ちが大きくなると考えられます。

メリット2 応募者の増加

消費者や顧客などのターゲットに向けて、自社に特定のイメージを持ってもらうための一連の活動を「企業ブランディング」と言います。例えばイメージアップや認知拡大が企業ブランディングに該当します。
動画は訴求力が非常に高いツールであるため、企業ブランディングに非常に効果的です。
知名度が低く応募者が集まりにくい中小企業などでも、採用動画を使ったブランディングが成功すれば応募者増加に繋がる可能性があります。

メリット3 内定辞退や早期退職の防止

採用動画では、普段のオフィスの風景や社員の一日の仕事の流れなどを紹介するものが多くあります。この紹介を見ることによって前述したとおり企業で働く自分を想像することができます。
実際の職場環境を動画で見ることができれば、「どんな雰囲気で働くのだろう…」といった内定者の不安を軽減させることができ、後述する入社後のイメージギャップを小さくできる効果もあります。その結果、内定辞退や早期退職の防止にもつながります。

採用動画はどのような内容で作成すればよいか?

パーソル総合研究所が行った「就職活動と入社後の実態に関する定量調査」によると、入社後に何らかのイメージギャップ(リアリティショック)を感じる社会人は76.6%に及びます。
イメージギャップが大きいことは、

  • 成長実感を感じられない
  • 働きがいを感じられない
  • 3年以内に離職する(早期退職)

といったことと相関が高く、社員の成長や働きがい、早期退職の防止のためにもイメージギャップを無くすことが重要です。

そのため採用動画を作成する際には、採用希望者を増やすことはもちろんのこと早期退職を防ぐことができるような内容にする必要もあります。

ではどういった内容を盛り込めば、採用希望者を増やしたり早期退職を防いだりすることができるのでしょうか。

1.従業員のインタビュー

実際に働いている従業員のインタビューを採用動画に取り入れることによって、どのような人が働いているのか、どのような働き方をしているのか、どういった思いで働いているのかなど、リアルな状況を伝えることができます。

会社の説明や応募しただけではわからない、働いている人の雰囲気や実際の働き方などを伝えることができるため、応募者の不安を払拭することに繋げられます。

例えば株式会社BANDAI SPIRITSの新卒採用ムービーでは、実際に働いている社内で社員インタビューを行っていますので社内の雰囲気もわかりますし、時折他の社員に話しかける姿も見られるなど職場での人間関係も垣間見ることができます。
https://youtu.be/IeJj8b-2xC8

例えばこの先、どういった働き方をするのだろうという不安もあると思います。
こちらの楽天株式会社の動画では、一児のママとして働く社員にインタビューを行っています。
託児所があることがわかるなど「復職する人が多い」理由や、部署異動が多い(けれどモチベーション向上に繋がっている)ことなどがわずか3分弱の動画にサクサクと詰め込まれいますので、就職後の働き方や、生活パターンが変化した後の働き方などのイメージがつきやすい内容になっています。

2.勤務風景がわかる内容

実際に働く場所を見ることで、イメージが膨らんだり、働いてみたいという思いを強くできる可能性もあります。

日本マイクロソフト社の採用動画は、駅の改札を抜けて社内に入り、デスクに着いてパソコンを開く…といった内容になっているのですが、まず社内に入った瞬間から、社員それぞれがオシャレに配置された席に好き好きに座っており「フリーアドレスかな?」と察する事ができます。
また、商品の開発をしているのかわかりませんが、ゲームのようなことをしている2人組がいたりドリンクを飲んでいる3人組がいたりと、自由そうな社風も見られます。

他にも飲み会や研修風景を写真で流すなど、いいな、働いてみたいなと思える内容です。
何より素晴らしいのが、社内の一連の流れは全員がマネキンとなり協力していることです。
仲が良く、協力できる会社なのだと推測できます。
動画内では一言も発しないのですが、ここまで推測できる内容となっています。

採用動画の事例

クックパッド

社内の環境や社員へのインタビューが含まれる約5分の動画です。
料理レシピのサイトですので「料理」のイメージがありますが、元々ベンチャー企業であったため意識の高さがうかがえる「チャレンジ」「ユーザー目線」「成長」「やりがい」と言った声が聞ける内容になっています。
実際に社員が働いている場所でインタビューされているので、雰囲気や社内設備などがわかりやすいです。中にはバランスボールに座って働いている方もいるほど。
複数の社員にインタビューしていることなどから多様性もうかがえます。

電通

日本最大手の広告代理店である電通の採用動画です。
さすが広告代理店というか、広告のようなスピード感のある1分強の動画なのですが、「この広告を作っていたのか」というほど誰もが知っているテレビコマーシャルの画像や、先輩社員のインタビュー記事が出てきます。
インタビューなど色々気になる内容がありますが、速度が速すぎるため読むことはできません。どこで見れば良いのだろうかと、YouTubeのリンクを探してしまいます。
うまくサイトに誘導される形になっているというわけですね。
https://youtu.be/OXGSrVwWCMI

まとめ

スマートフォンの普及やテレビ離れによってYouTubeなどの動画を見る人は増えています。
特に新型コロナウィルスの影響もあり、2020年以降スマートフォンを利用する機会も増えていることから、採用動画を使うメリットは増えていると言えます。
また、採用動画は企業と採用希望者のミスマッチを無くすためにも有効な手段であるとも言えます。ぜひ採用動画を検討してみてはいかがでしょうか?

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