kansapoのカスタムルールを設定する方法をご紹介します
税理士法人つばめ
はじめに
概要
対象者
kansapoご利用者様&ご興味ある方
1はじめに①:カスタムルールを設定してできること
カスタムルール(仕訳)を設定してできること |
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カスタムルール(残高)を設定してできること |
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2はじめに②:(仕訳)留意点
カスタムルール(仕訳)の留意点 |
→備考、取引先、品目、メモタグ、部門、取引内容 →カスタムルールにおいて、摘要に「〇〇」を含む、と設定した場合には、上記の「備考」~「取引内容」の中にそれが含まれる場合に検出されます(部分一致で検出します) →そのため、例えば「品目:「テイクアウト」と一致する」という条件と、「摘要:「テイクアウト」を含む」という条件を作成した場合、後者は前者を含む条件となりますので、後者の条件だけ作成しておけばいい、ということになります。 |
3はじめに③:(仕訳)留意点(行単位ルール、仕訳単位ルールについて)
カスタムルールを設定する際に以下2つのルールがあります
仕訳内のいずれかの行がルールを満たす(行単位ルール)
仕訳内のすべての行がルールを満たす(仕訳単位ルール)
これらのルールを適用する際には、
まず「行」単位ルールで仕訳を絞り込み
その後、その絞り込まれた仕訳の全体に対して「仕訳」単位ルールを適用する
とイメージしていただければと思います。
具体的には以下の「(参考)作成例」をご覧ください。
(参考)作成例
①決済手数料は非課仕入で処理したいが、それをしていない仕訳を抽出したい場合
②報酬の源泉徴収をしていない場合に抽出したい場合
③受取利息の源泉徴収を処理していない場合に抽出したい場合
※さらに、行単位ルールで「金額6円以上」と設定することでさらに精度を高められます
4Step①: 「カスタムルール」メニュー
1.「カスタムルール」をクリックしてください
5Step②:(仕訳・残高)任意のカスタムルールを作成する
1.「+追加」をクリックし、種別、ルール名、メッセージ、ルールを設定します
例①:報酬の源泉税チェック
例②:与信管理チェック
「与信残高ゼロ円以上」を入れることによって、与信限度額に近づいているものだけ拾うようなルールにしています
与信限度額を超えている場合は与信残高はマイナスのなるので、そういったものを拾いたい場合は「与信残高ゼロ円以上」のルールを削除してください
6Tips①:メッセージを工夫しよう
カスタムルールを作成する際の「メッセージ」は、仕訳チェックで検出された際に出てくるメッセージになります(例:交際費の可能性があります!)
このメッセージは自由に設定できますので、検出されても前向きに修正できるよう工夫していきましょう
(ルール)
(チェック結果)
7Tips②:(仕訳)カスタムルールの例
カスタムルールで作成が考えられる例は以下の通りです。
①資本的支出チェック
メッセージ:20万円以上の修繕費のため資本的支出に該当するか確認しましょう
(仕訳内のいずれかの行がルールを満たす)
科目:修繕費(一致する)
金額:200,000円「以上」
摘要:車検代(含まない)
②固定資産チェック
メッセージ:固定資産の可能性があります
(仕訳内のいずれかの行がルールを満たす)
科目:消耗品費,事務用品費(一致する)
金額:100,000円「以上」
品目:一括償却資産(一致しない)
③源泉所得税の徴収対象チェック
メッセージ:源泉所得税の徴収対象でないか確認しましょう
(仕訳内のいずれかの行がルールを満たす)
科目:支払報酬料,外注費,業務委託費(一致する)
摘要:原稿,講演,デザイン(含む)
(仕訳内のすべての行がルールを満たす)
科目:預り金(一致しない)
④交際費の可能性がある仕訳のチェック
メッセージ:交際費の可能性があるため内容を確認しましょう
(仕訳内のいずれかの行がルールを満たす)
科目:会議費(一致する)
金額:5,000円「以上」
摘要:接待,飲食(含む)
⑤交際費の税区分チェック
メッセージ:交際費の税区分を確認してください
(仕訳内のいずれかの行がルールを満たす)
科目:交際費(一致する)
摘要:祝儀,香典,礼,商品券,ビール券(含む)
税区分:対象外(一致しない)
⑥軽減税率チェック(備考)
メッセージ:軽減税率の可能性があります
(仕訳内のいずれかの行がルールを満たす)
摘要:テイクアウト,Takeout,弁当(含む)
税区分:課対仕入8%(軽)(一致しない)
⑦軽減税率チェック(品目)
メッセージ:軽減税率の可能性があります
(仕訳内のいずれかの行がルールを満たす)
品目:テイクアウト(一致する)
税区分:課対仕入8%(軽)(一致しない)
⑧海外取引先税区分チェック
メッセージ:税区分が正しいか確認してください
(仕訳内のいずれかの行がルールを満たす)
科目:支払手数料(一致する)
取引先:Facebook(一致する)
税区分:対象外(一致しない)
⑨同額チェック
メッセージ:地代家賃に変動があります
(仕訳内のいずれかの行がルールを満たす)
科目:地代家賃(一致する)
金額:200,000円「以外」
⑩旧部門使っていないかチェック
メッセージ:旧部門を使っています
(仕訳内のいずれかの行がルールを満たす)
部門:(使用禁止)〇〇〇、(使用禁止)△△△、(使用禁止)□□□(一致する)
※取引先についてはfreee側の設定で「使用する」「使用しない」の設定ができるようになりました。今後、品目及び部門についても同様の設定ができるようになるとのことです。
⑪決済手数料チェック
メッセージ:決済手数料です。税区分を確認してください。
(仕訳内のいずれかの行がルールを満たす)
科目:支払手数料(一致する)
取引先:EC株式会社(一致する)
(仕訳内のすべての行がルールを満たす)
税区分:非課仕入(一致しない)
⑫受取利息源泉税チェック
メッセージ:受取利息の源泉税が認識されていません
(仕訳内のいずれかの行がルールを満たす)
科目:受取利息(一致する)
金額:6円(以上)
(仕訳内のすべての行がルールを満たす)
科目:法人税等(一致しない)
8Tips③:(仕訳)特定の仕訳のタグが「未選択」の場合の抽出方法
1.科目設定との違い
科目設定でもタグが未選択の場合のチェックが可能です。例えば、会議費で「取引先」にチェックを入れれば、「取引先」が入っていない仕訳は全て検出されます。
ただし、基本的には未選択でいいが、特定の場合のみ未選択にならないようにしたい場合は、カスタムルールで条件を付けた上で、タグ(取引先、品目、部門)が「未選択」と一致する、というルールを作成することで検出可能です。
2.設定方法
例えば、「甲株式会社」との取引においては必ず「品目」を付けたい場合は以下のように設定します
9関連動画
カスタムルールの活用方法(資本的支出チェック)
カスタムルールの活用方法(固定資産チェック)
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Hiroyasu Kawamura