危険品や特殊貨物を輸送する場合、その貨物内容を確認の上、輸送許可の申請作業が必要となります。その申請方法について説明します。
神原汽船株式会社

はじめに
概要
対象者
Booking作成者
1申請作業について
Bookingが危険品・特殊貨物である場合、通常作業に加え、以下の操作が必要です。
【共通事項】
Bookingに危険品・特殊コンテナが複数指定されている場合
1. BookingをSaveする際に以下の画面が表示されますので、コンテナと情報(危険物・特殊貨物)の組み合わせを正しく設定します。
指定が正しくない場合、運賃設定を行うAuto-calculationが正常に行われません。
Saveボタンを押してBooking情報を保存します。
Booking Statusについて
Special Cargoにチェックが入っている危険品や特殊貨物のBookingは、Booking Statusが”Waiting(Special)”となっています。
また特殊コンテナに限らず、Bookingが "Waiting" の場合、システムはそのBookingを未完了なデータと判断し、Draft B/LやA/Nを出力しても金額は表示されません。 (2024.6.13修正)
BookingがWaitingの場合、システムはそのBookingを未完了なデータと判断し、債権債務機能(SOA)において徴収対象として表示されない為、必ずFirmになるように処理をお願いします。
危険品の承認申請について
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Booking Master画面よりDangerのチェックボックスにチェックを入れてSaveボタンを押します。
Danger 「Go」ボタンを押します。Request Special Cargo画面が表示されます。
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UN No.、IMDG、Gross Weight、Proper Shipping Name(貨物詳細)を登録します。品目が多い場合はRemark欄に記入します。
以下は入力必須項目です。
・UN No.・IMDG Class
・Emergency Contact No.
・Contact Person
※ Proper Shipping Nameは正確に入力をお願いします。
SOC TANKでの残留物についても同様です。
※ Emergency Contactへは ”:“ (コロン)は入力しないで下さい。
CN24におけるデータ受信においてエラーの原因になる可能性がございます。
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危険品貨物証明書等はAttach Fileボタンを押して添付します。
* ファイルサイズは5MBまでです。
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必要な全ての情報を入力後、Saveボタンを押し保存後、Requestボタンを押します。
リクエスト画面が表示されます。再度リクエストボタンを押します。 -
Pre-Checking Report画面が表示されます。画面最下段のCopy Latest SRボタンを押して、Descriptionを記載の上、再度Special Requestボタンを押します。
Descriptionは入力必須です。Special Request前に必ず入力してください。
※Descriptionに記載した内容は船務部が確認する承認画面のPrechecking Reportより確認されます。
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申請後、ステータスがRequestedに変更なります。
メールによる申請通知について
旧システム(OPUS)では申請の都度メールが自動的に送られていましたが、新システムにおいてはメールは自動的には送信されません。
また危険品の申請についてのみ、Request Special Cargo画面よりSend Mailボタンを押すことで指定のアドレスにメールを送信が出来ます。
これは特殊貨物の中でも危険品は最も重要かつ丁寧に扱われるべき情報と考えられているからです。
Reeferコンテナの申請について
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Booking Master画面よりReeferのチェックボックスにチェックを入れてSaveボタンを押します。
Reefer 「Go」ボタンを押します。Request Special Cargo画面が表示されます。
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必要な情報を設定し、Saveボタンで保存します。以下の項目は入力必須です。
・Commodity
・Temperature(摂氏、華氏、どちらかを入力すれば残りの数値は自動変換されます)
・Nature
・Ventilation Requestボタンを押して申請を行います。以降は危険品の承認申請と同じです。
Over gauge(規格外)の申請について
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Booking Master画面よりAwkwardのチェックボックスにチェックを入れてSaveボタンを押します。
Awkward 「Go」ボタンを押します。Request Special Cargo画面が表示されます。
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必要な情報を設定し、Saveボタンで保存します。以下の項目は入力必須です。
・Commodity
・Gross Weight
・Net Weight
・PackageFlat rackコンテナにおいて支柱(Stanchion)を使用する場合はCorner Post Statusに該当する情報を設定します。
・Total Dimension (Length / Width / Height)
・Over Dimension (Front / Rear / Left / Right / Height)
・Void Space(TEU)
Over gaugeの計算基準はCiriteria Infoボタンを押すと表示されます。
(2024.09.18 追記)
危険品・特殊コンテナのタイプサイズを変更する場合について
事情により指定したコンテナのサイズ・タイプの変更が発生した場合は、ケース別に以下の操作を行って下さい。
・承認申請が既に行われている場合
Special Cargo Request画面よりリクエストをキャンセルした上で、コンテナの情報をDelete Rowボタンより削除し、Saveしてください。
Booking Master画面よりBooking Container Qtyを変更し、Saveボタンを押します。
再度Special Cargo Request画面よりAdd rowボタンでコンテナを追加し、危険品情報を入力の上、申請を行って下さい。
もし先にBooking Master画面よりBooking Container Qtyを変更し、保存している場合、Container Information画面に変更前のコンテナが残る状態が発生します。
この状態になると、Special Cargo Request画面で情報を全て削除した上でなければコンテナ情報が削除できませんのでご注意ください。
この場合は、上記1.を行ってSpecial Cargo Request画面における情報を削除した後に、Container Information画面より、Delete Rowで不要なコンテナを削除が可能です。
・承認申請が行われていない場合
Booking Master画面よりBooking Container Qtyを変更し、Saveボタンを押します。
2承認状況の確認について
危険品・特殊貨物の積載承認を申請中の場合、以下の画面から状況を確認できます。
To Do Listの活用
Main画面より To Do:Booking画面を開きます。
該当のVVD、もしくは期間を指定します。
Searchボタンを押します。
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該当するBooking情報が表示されます。対象のVVDを選択するとBooking情報が表示されます。
※危険品・特殊貨物のBookingは色付で表示されます。 -
By Bookingで表示されているSPCL Not Auth.の項目をチェックします。
承認が完了していない場合、Y で表示されます。必要に応じ、メール等で再確認を行います。
Special Cargo(DG/RF/AK/BB)Job Listの活用
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メニューより以下を選択します。
Customer Service -> Booking -> Special Cargo(DG/RF/AK/BB)Job List 表示された画面より条件を指定してSearchボタンを押します。
危険品・特殊コンテナの申請および受付の処理状況が確認できます。
3危険品・特殊貨物目録の抽出について
危険品・特殊貨物の目録は以下の画面より抽出可能です。
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メニューより以下を選択します。
Customer Servide -> T/S & Operation -> Special Cargo Manifest Print 表示された画面より条件を指定してSearchボタンを押します。
危険品・特殊コンテナの貨物が有る場合、対象のBooking Noが表示されます。
目録を出力したいBookingにチェックを入れてPrintボタンを押します。
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Special Cargo Manifestが出力されますので、必要に応じて保存します。