荷主様に通知しますArrival Noticeの発行業務について説明します。
神原汽船株式会社

はじめに
概要
対象者
Booking業務担当者
その他
SOCコンテナについては代理店様の裁量にてFree Timeをご提示ください(当社Free Timeを提示いただいても結構です)。ArrivalへのFree time日数の自動設定はできない為、Important Notice等に手入力行う等でご対応お願いします。Free Timeを超過した場合であっても当社から超過料金を回収いたしません。
1送付先の確認
Arrival Noticeの発行前に、送付先であるB/L上表記されている荷主様(Consignee)とB/Lデータ上に設定されている荷主様の名前の差異が無いか確認する必要があります。
以下の操作により、確認作業を行います。
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メニューよりCutomer Code Validationを表示します。
Customer Service -> Inbound Documentation -> Arrival Notice(A/N) -> Customer Code Validation 表示された画面よりVessel VoyageまたはBooking / BL No.を入力し、自港のコードをPODに指定し、Searchボタンを押します。
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To be validated と Validatedとタブが分けて表示されます。
To be validatedは宛先の確認が必要なB/Lが表示されます。Validatedは確認が完了したB/L、またはシステムがデータ上の荷主様のアドレスとB/L上のアドレスに差異が無いと判断し、確認不要と判断したB/Lが表示されます。*システムが判断した内容に不備が有る場合、Deleteボタンを押します。
対象のB/LがTo be validatedに表示されるようになり、再度チェックを行います。
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データ上の荷主情報とB/L表記上の荷主情報に差異が無いと判断した場合は、Evaluationを「Okay」に変更し、Saveボタンを押します。
設定されている通知先の荷主コードが誤っていた場合は・・・
以下の手順でコードを修正します。
Code for A/Nに正しいCodeを指定します。
Evaluationにおいて「Wrong Input」を選択します。
Saveボタンを押します。
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Validatedタブにおいて表示されるコードが①で設定した正しいコードに変更されます。
Okayと判断されたB/LデータがValidatedのタブに移動します。
Validatedに移されたB/LデータはArrival Noticeが発行可能となります。
Group byの表示
SplitしたB/Lなど、複数のB/Lデータで同じ内容が重なっている場合、システムは一つの荷主名に集計し、以下で表示します。内容を確認したい場合、+をクリックすると集計された複数のB/Lデータが展開されます。
(2024.09.26 追記)
Code validationにおいて、Notify Partyのチェックおよび表示仕様は以下となっています。
ケース
内容
仕様
1
Notify Party欄において、“Same As Consignee”にチェックが入っていて、かつNotify Partyの会社名および住所がConsigneeと同じ内容の場合
Code validationとArrival Notice Edit/Send画面では、Consigneeと同じであると判断し、Notify Partyは表示されません。
2
Notify Party欄の「Same as Consignee」にチェックが入っているが、Notify Partyの会社名および住所がConsigneeの内容と異なる場合
Code validationとArrival Notice Edit/Send画面では、「Same as Consignee」にチェックが入っていたとしても、Notify Partyの内容がConsigneeと異なると判断し、表示されます。
3
Notify Party欄の「Same as Consignee」にチェックが入っておらず、Notify Partyの名前/会社コード/住所がConsigneeの名前/会社コード/住所の内容と同じである場合
Code validationとArrival Notice Edit/Send画面では、「Same as Consignee」にチェックが入っていなくても、Consigneeと同じであると判断し、Notify Partyは表示されません。
4
Notify Party欄の「Same as Consignee」にチェックが入っておらず、Notify Partyの名前/住所がConsigneeの名前/住所と同じであるが、ConsigneeとNotify Partyの会社コードが異なる場合
Code validationとArrival Notice Edit/Send画面では、Notify Partyの内容がConsigneeと異なると判断し、表示されます。
5
Notify Party欄の「Same as Consignee」にチェックが入っておらず、Notify Partyの会社名に以下の文言が手動で入力されている場合
・The same as consignee
・Same as consignee
・Same as CNEE
・SAME AS CNEE
・1. Same as consignee
・1. Same as CNEE
Code validationとArrival Notice Edit/Send画面では、Consigneeと同じであると判断し、Notify Partyは表示されません。
2Arrival Noticeの発行
荷主名の確認が完了したB/Lデータは、Arrival Noticeの発行が可能です。
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メニューより以下を表示します。
Customer Service -> Inbound Documentation -> Arrival Notice(A/N) -> Arrival Notice Edit/Send -
検索画面が表示されます。Booking/ B/L番号または本船・Voyage(その場合はPODが必須)を指定しSearchボタンを押します。荷主名確認済みのB/Lだけを表示する場合、Evaluated をYESに指定します。
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Arrival Noticeの基本情報を設定するArrival Informationタブと、Arrival Noticeの内容確認、e-mailによるArrival Noticeの送信を行うArrival Notice Sendタブが表示されます。
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Arrival Noticeの基本情報を必要に応じて設定します。
この内容はA/N単位に設定が可能です。
設定によってA/Nに表示する内容を変更が可能です。
設定したいB/Lの行にチェックを入れます。
★対象全てにチェックを入れることで一括登録も可能です。
(Code Validationが未完了のB/Lが含まれている場合はエラーとなります。)
Set Dataボタンを押します。
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各種情報を必要に応じて設定しApplyボタンを押します。
項目
説明
Arrival Vessel
到着本船名が編集できます。
POD ETA
到着予定日が編集できます。
DEL ETA
チェックを入れるとA/Nに日付(編集可)を表示します。
Available Date
チェックを入れるとA/Nに日付(編集可)を表示します。コンテナ搬出可能となる日時1つの目安として、システムで自動的にETA + 6時間を自動設定しています。
Last Free Date to Pick-up
チェックを入れるとA/Nに日付(編集可)を表示します。
この項目を変更してもFree timeの開始日は変更されません。Free timeの開始日は運航スケジュールと連動しておりますので、運航スケジュールをご確認頂きますようお願い申し上げます。
もし登録内容に誤りがございましたら、大変お手数ですが、弊社中国船務部まで修正依頼をお願い致します。Full Container Pick-up Yard
チェックを入れるとA/Nにコンテナ引き取りのヤード住所・連絡先を表示します。
Empty Return Yard
チェックを入れると上記と同様に、A/Nにヤードの住所、連絡先を表示しおます。
A/N Form Type
A/Nに表示する情報を引き渡し条件単位に変更が可能です。必要に応じて変更します。
Revise
修正等で再送する際にチェックを入れます。
チェックが入っている場合、送信時にReviseが追記されます。Address
後述するA/Nのテンプレートに設定されている住所情報を表示します。
Important Notice
後述するA/Nのテンプレートに設定されている荷主様にご連絡する共通的な重要事項が表示されます。
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各荷主様単位に個別にご連絡したい内容が有る場合、Remarkに入力します。Remark欄をクリックすると入力が可能です。入力後、チェックを押して内容を確定します。
入力した内容はA/N上の以下に表示されます。
設定後はSaveボタンを押して、設定内容を確定します。
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基本情報を設定したB/L No.はData SetがYで表示されます。
RCL発行のB/L番号について(2024年4月1日 現在)新システムからArrival Noticeのフォーマットが変更になり、Arrival NoticeにPurchase Orderに記載したRCL発行のB/L番号を表示する項目が現在ございません。現状、印刷前に上記に記載いたしましたRemark欄に記載をお願い致します。2024年9月現在
システムの改修により現在、Purchase OrderはArrival Noticeに記載されています。
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情報の設定が完了した後、Arrival Notice sendタブをクリックします。
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Arrival Noticeを発行したいB/Lを選択し、必要事項にチェックを入れます。
項目
説明
Sel.
選択すると、一括印刷(Bulk Print)の際にPDFに出力する対象になります。一括、または複数選択が可能。
Fax
使用しません。
Email
Send Emailで指定したメールアドレスにArrival Noticeを送信します。
Charge
チェックを入れると揚げ地で徴収する金額がArrival Noticeに表示されます。
QR
Arrival NoticeにQRコードを表示します。QRコード内にはB/L No. P/O No. コンテナ番号を持っています。
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対象のB/Lを選択し、Previewボタンを押して送信前に内容を確認します。
Arrival Noticeの確認・発行の前提条件
対象のB/L No.が以下の条件を満たしていない場合、PreviewやSend E-mailは実行できません。
1) 船積みした本船が揚げ地を出港していること。
2) DPC(Data Process Closing)がYであること。= データの入力・確認が完了している。
3) PODの為替レートが登録されている。= Auto-calculationが行われている。
4) Code Validation = 送付先の確認が完了している。= Evaluated が Okay
Arrival Noticeに表示されるレート換算後の計算基準は、以下になります。
・各料金項目の合計金額に対して四捨五入
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送信先のアドレスを設定します。最大5つの宛先に分けてメールアドレスの設定が可能です。
一つの項目に複数のメールアドレスを指定する場合は ; を付けます。
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Send Emailボタンを押すとメールアドレスに指定した宛先と送信を行ったユーザーに以下のメールが送られます。
またArrival Noticeをメールで送信した場合、A/N Sentの項目にはEmailと表示されます。
(2024.09.26 追記)
複数のArrival Noticeを一括で印刷する場合は以下の操作を行います。
"Sel."のチェックボックスにチェックを入れて、印刷したいB/L番号を選択します。
Bulk Printボタンを押します。
選択したB/L番号のArrival Noticeが、一つのPDFファイルに出力されますので、プリンターへの印刷または、PDFファイルの保存を行って下さい。
Notify Letterについて
Notify Letterを利用する際はA/N Formから「Notify Letter」を選択します。
Notify LetterはタイトルはArrival Noticeが表示されますが、Arrival Noticeとは違う形式で表示されます。また運賃・サーチャージ内容・QRは表示されません。
送付先のメールアドレスが変わったら・・・
システムは最初に登録頂いた送付先のメールアドレスを標準の宛先として次回以降の送信先として設定します。しかしなんらかの理由で宛先が変更となり、今後新しい宛先を指定しなければならない場合、以下の画面で標準とする宛先の設定変更が可能です。
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メニューから以下を選択します。
Customer Service -> Inbound Documentation -> Arrival Notice(A/N) -> Customer Contact Point 表示された画面より通知先のCustomer Codeを入力し、Searchボタンを押します。
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Auto Updateボタンを押します。
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表示された画面よりAuto UpdateをYesに指定し、Saveボタンを押します。
宛先を変更し、メールを送信する毎に、対象の荷主コードを持つA/Nについては、新しい宛先が標準のメール送信先として設定されるようになります。
送信した新しい宛先は、最長で15分後にシステムに反映されます。
3Arrival Notice表示内容の設定
Arrival Noticeに表示する内容をテンプレートとして設定することで荷主様に表示する定型文を記載することが可能です。引き渡し条件に応じて表示する内容の変更することも可能です。
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メニューより以下を選択します。
Customer Service -> Inbound Documentation -> Arrival Notice(A/N) -> Arrival Notice Template -
テンプレート設定画面が表示されます。Officeにはログインされているオフィスが表示されます。必要に応じて
内容を編集後、Saveボタンを押して内容を保存します。
各項目の説明項目
説明
Arrival Notice Form
テンプレートを適用するフォームを選択します。
通常のArrival NoticeとNotify Letter 二つの形式が選択できます。
Arrival Notice Language
テンプレートが適用されるArrival Noticeの言語設定を選択します。言語はArrival Noticeの送信時に選択することが可能です。
Enclose B/L Copy
Arrival NoticeにB/L Copyの添付を選択可能です。
通常は添付無し N が選択されます。
引き渡し条件別テンプレート
Address
Important Notice
各引き渡し条件に応じた定型文が設定可能です。
各タブを選択し、内容を登録します。
引き渡し条件
内容
General
特に指定が無い場合はこちらを利用します。
Door
弊社サービスでは通常利用しません。
CY
CY引き渡しの場合
CFS Cargo
LCLの場合
Special Cargo
危険品・特殊貨物の場合
Event
その他、特別なケースとして記載したい場合。
・入力したAddressは以下に表示されます。
・入力したImportant Noticeは以下に表示されます。
登録した内容は即時にBookingデータへ反映されます。対象のArrival Noticeを再抽出し、Previewボタンで表示内容を確認します。