コンテナ動静は、Cargo Trackingや在庫管理やDemurrage/Detentionの計算だけでなく様々な場所で使用される情報です。その動静情報の登録方法について説明します。
神原汽船株式会社

はじめに
概要
その他
コンテナ動静の登録は、漏れ、遅滞、入力誤りが発生しないよう十分に留意し行ってください。
1コンテナ動静のサイクル
システムにおけるコンテナ動静のサイクルは以下の通りです。
誤ったサイクルでの登録はシステムに多大な悪影響を及ぼしますので、漏れなく登録をお願い致します。
※ ICは、VD登録時に同じ時間で自動登録されます。
2コンテナ動静の登録
コンテナ動静の登録方法について説明します。
登録時のお願い
・コンテナ動静の登録はお手数ですが、前日の動静を翌日午前中までに、ご登録頂ますようお願い致します。
・SOCコンテナの動静は本システムでは登録管理は致しません。
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メニューより以下を選択します。
Logistics -> Container Movement -> Creation & Amendment -> Manual Creation
以下3つの方法でコンテナ動静の入力が可能です。
1. 手動で入力
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Single Movementのタブをクリックします。
作成するStatusを選択します。
Yardを指定します。
動静を登録する日付、日時を入力します。
Row addボタンを押して登録するコンテナ単位に行を追加します。
コンテナ番号を入力します。
表示されたコンテナの動静がこれから登録するコンテナの動静とサイクルに誤りが無い事を事を確認します。
コンテナが割り当てられたBooking番号が有る場合はBooking番号を入力します。
上記を設定の上、Saveボタンを押すと登録が完了します。
2. Excelファイルからの取り込み
Formatボタンを押すと、アップロード用のフォーマットがダウンロードできます。これを利用し、取り込み用のデータを作成します。
登録するMovement StatusおよびYardを指定します。
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Upload Excelボタンを押し、アップロードするファイルを指定します。
Excelファイルのサンプル
※日付の登録形式が、yyyymmdd hhmmであることに注意してください。
取り込みに成功した場合、以下のメッセージが表示されます。
取り込まれたデータを確認の上、Saveボタンを押します。
3. 複数の動静ステータスをExcelファイルから一括で更新する。
Single Movementは一つのコンテナに対して、動静しか登録できませんが、Multi-Movementは一つのコンテナに複数の動静が登録可能です。(現動静:MT、更新:OP、OCの動静を一括登録)
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Multi-Movmentのタブをクリックします。
Formatボタンを押して、システムからアップロード用フォーマットを取得します。
フォーマットに内容を入力し保存します。
Upload Excelボタンを押して、作成したフォーマットをアップロードします。
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正常に取り込まれたことを確認の上、Saveボタンを押し動静を登録します。
登録結果が以下のように表示されます。
(2024.10.31追記)
Ship back時のコンテナ動静について
積戻しの場合、実際のコンテナ動静としては、VD(降し)→IC(ヤード搬入)→VL(再積み)というイメージですが、システムの仕様上、イメージで登録は出来ません。
Ship back用に新しいBooking番号も発行されるため、新Booking番号に割り当てるために、輸入のBookingで作成されたコンテナ動静のサイクルを完了させる必要があります。
この場合、積戻し港で入力するコンテナ動静はICからMTまでは輸入のBooking番号を指定し入力した後、改めて輸出用の新BookingでOP→OC→VLまでの登録をお願い致します。
3コンテナ動静の修正
コンテナ動静を修正する場合の操作について説明します。
原則、動静サイクルを無視した修正は出来ません。また既に複数の貨物輸送に利用されたコンテナの動静を修正する場合は、動静の修正に制限、または修正不可が発生します。
1. 通常の修正
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メニューより以下を選択します。
Logistics -> Container Movement -> Amendment 修正対象となるコンテナ番号を入力し、Seachボタンを押します。
修正する動静ステータスや日付を変更後、Remark欄に修正理由を入力しSaveボタンを押します。
ご注意
既にBookingに割り当てられているコンテナの動静を削除する場合、そのBookingをキャンセルしなければ削除は出来ません。
2. 複数のコンテナの日付を一括で修正する
複数のコンテナの動静の日付を一括で修正する機能です。複数のコンテナを一括で日付を変更できるため、操作には十分に留意してください。
検索期間を指定の上、Detailed Searchボタンを押し、Event Location/Yardに自港のコードを入力し、Searchボタンを押します。
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修正対象となる複数のコンテナにチェックを入れ、Multi-Updateボタンを押します。
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更新する日付を入力し、Updateボタンを押します。
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日付が更新されたコンテナのEvent Dateが水色で表示されます。更新内容、対象コンテナを確認した上で問題が無ければSaveボタンを押します。
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更新結果が以下のように表示されます。
4コンテナ動静の検索
システムに登録されているコンテナ動静を検索する機能について説明します。
1. コンテナ動静の履歴を確認する。
コンテナまたはB/L番号より、該当するコンテナの動静履歴を確認します。
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メニューより以下を選択します。
Logistics -> Container Movement -> Movement Inquiry -> Movement History コンテナ番号またはB/L番号を指定し、Searchボタンを押します。
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コンテナ番号の場合は検索期間の、B/L番号の場合は、B/L単位に該当するコンテナ(複数の場合は複数)の動静が表示されます。
コンテナ番号単位B/L番号単位
2. Bookingとコンテナ動静が一致しないコンテナの確認
本船の動静上ではすでに船積みまたは降ろされているにも拘らず、システム上のコンテナ動静はVLまたはVDに変更されていないコンテナを検索する際に利用します。
実態と乖離しているコンテナへは速やか動静を更新してください。
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メニューより以下を選択します。
船積み(VL)を対象とする場合は、Vessel Loading、降し(VD)を対象とする場合は、Vessel Unloadingを指定します。
本船の動静期間および該当する港もしくはヤードを指定し、Searchボタンを押します。
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条件に該当するVessel voyageとBooking件数、実際のコンテナ動静と乖離している件数が確認できます。
対象のVessel voyageをダブルクリックするとBookingに割り当てられたコンテナの一覧が表示されます。
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BKG vs. Movementタブをクリックし、Movmentを船積みの場合は、Vessel Loading Result、降しの場合は、Vessel Unloading Resultに指定します。
BKGの情報とコンテナ動静が一致している場合、全てのコンテナが左右両側に表示されます。
その他の検索機能は機能としては利用頻度は少ないため、参考までとなります。
・Movement Not Updated to Booking
Bookingに割り当てられたコンテナの動静が長期間更新されていないデータを検索します。
・Empty’sVessel Loading
利用しません。
・Auto-Created Movement
自動で作成されたコンテナ動静を検索します。
例 VDの動静を登録した際に自動作成されるICの動静
・Deleted Movement
削除されたコンテナ動静を検索します。