Data process closing(DPC)の設定と解除の操作方法について説明します。
神原汽船株式会社

はじめに
概要
対象者
Booking担当者
その他
Data process closing(DPC)の設定は、中国税関申請の為のデータ送信(CN24)実施前に必ず実施してください。
1Data process closing(DPC)の運用について
Data process closing(DPC)とは?
Data process closingは、システム内のBooking(B/L)の状態を表すステータスであり、このステータスが確定状態(=Y)を示している場合、作成したBookingの内容は確定しており、他国税関申請が可能である状態を意味します。
※旧システムではBDR(Booking Data release)と呼称
DPCが未完了な状態(=N)で税関申告が行われると?
・日本からの輸出の場合、申告先は中国税関となります。税関側で申請したBookingの情報、例えばB/Lの表記や貨物情報の不足・未記入等の不備が検出された場合、罰金の請求や積戻し(シップ バック)が発生し、荷主様に多大な迷惑・負担が発生します。
・システムの仕様としてDPCがN(未完了)となったステータスを持つBookingデータはデータ上も未完成と見做しますのでArrival Noticeを発行が出来ません。(加えて発行には荷主名確認 Code validationの操作も必須です。)
円滑なData process closing作業に向けて
DPC手続きの1日前に、揚げ地に代理店/拠点に対して、DPC手続き予定をメールなどで連絡願います。
2Data process closing(DPC)の設定と解除について
Data process closing(DPC)の操作を方法について説明します。
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メニューより以下を選択します。
Customer Service -> Setup -> Document Process Closing -> Manual DPC(Document Process Closing) -
表示された画面から本船・VoyageまたはBooking番号を指定します。
本船を指定の場合は、Voyageだけでなく、POL、PODを指定します。国内T/Sでの輸出の際は、POL港は下記条件でBookingデータを抽出し、DPCを行います。
例:富山 -> 新潟 -> 大連 の輸送において新潟で積み替え(T/S)を行う場合、
富山 -> 新潟のVVDは、KSTE0046W
新潟 -> 大連のVVDは、PAE0040W
自港で積んだVVDを指定し、T/Sを行う港をPODに指定します。
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DPCの項目を N (未完了)を選択します。
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Searchボタンを押すと、該当するBookingデータが表示されます。
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DPCの設定が行えるBookingにチェックを入れ、Activate DPCボタンを押します。
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チェックを入れたBookingのDPCステータスは Y に変更され、検索結果 Nのみを表示するリストからは表示されなくなります。(代わりにDPC = Y で検出されます。)
DPCが設定されますと、Bookingデータが持つ情報は税関申告が可能な状態と見做されるため、通常の編集操作が出来なくなり、編集にはCorrection Noticeの操作が必要になります。
DPCを解除する場合
解除する場合は、DPC = Yでデータを抽出します。
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表示された結果よりDPCの設定を解除したいBookingデータにチェックを入れ、Cancel DPCボタンを押します。
指定したBookingデータのDPC が N に変更されます。
DPCのキャンセルを行う場合は必要に応じて揚げ地への連絡を行ってください。
またDPC設定後においてBookingのデータを変更(Correction)を行う場合は、DPCのキャンセルは行わないでください。
その他
DPCのステータスをALLで検索すると、YとNのデータを持つ全てのBookingが表示されますが誤操作を避けるため、この状態で検索されたBookingデータへチェックを入れることが出来ませんのでご注意下さい。