Macの画面録画は「QuickTime Player」使用方法の基本を解説

動画再生のイメージイラスト

動画を録画出来るようになれば、静止画で作成するよりも分かりやすく作業の流れが説明出来るため、多くの資料やマニュアルに動画が利用されるようになりました。画面録画や動画キャプチャを録画するツールはいくつもありますが、Macユーザーにおすすめ出来るツールはQuickTime Player一択でしょう。

この記事ではQuickTime Playerを初めて利用するという方向けに、その使い方や課題の解決方法を説明します。これからQuickTime Playerを利用するのなら、ぜひ参考にしてください。

目次

QuickTime Playerとは

QuickTime Player オーディオ収録

QuickTime PlayerとはMacの開発・販売をしているApple社が開発したメディア専用ソフトで、MacOSのパソコンを購入すると最初から搭載されています。Windowsのパソコンを利用している方でもiTunesをダウンロードすれば無料で利用出来るため、OSに関係なく多くの方に活用されています。具体的にQuickTime Playerで出来ることは、さまざまな種類のファイル形式で保存された動画の再生・動画撮影・画面録画・音声録音などです。

さらに2014年以降に販売されたiOS8以上の機種であればiPhoneでも利用出来るため、スマホの画面録画も可能になり、より利用しやすくなりました。

QuickTime Playerはほとんどの機能が無料で使用出来ますが、有料版であるQuickTime Proを利用すれば、カット・コピーペーストなどの高度な動画編集機能が追加され、動画の同時書き出しなども行えるようになります。

撮影した動画の細かな編集も行いたいと考えているのならQuickTime Proの導入を検討してみるのもよいでしょう。

QuickTime Playerの使用手順

ここからはQuickTime Playerを使用する手順をパソコン初心者の方でも分かりやすく説明していきましょう。簡単な操作で画面録画・動画キャプチャが撮影可能ですので、短時間で動画の作成が出来るようになります。

画面録画の撮影手順

画面録画とは、QuickTime Playerを使ってソフトの作業手順などを動画で説明するために、パソコンの画面そのもの撮影をする方法です。この方法を利用すれば新規導入するアプリやシステムの利用方法なども視覚的に分かりやすく説明出来るようになるでしょう。

1.QuickTime Playerの起動


まずは、Macのアプリケーションの中からQuickTime Playerを起動することから始めます。

2.新規画面収録

QuickTime Player 操作方法
QuickTime Playerを立ち上げた後に、メニューバーの[ファイル]から[新規画面収録]を選択しましょう。

3.撮影する範囲の選択

撮影したい範囲の選択画面が開かれるので、枠を調整して自分で撮影範囲を設定します。フルスクリーン撮影も可能です。

4.画面収録の開始
撮影範囲を設定後に[収録]ボタンを押せば、収録が開始されます。収録を終わらせる時には[停止]ボタンを選びましょう。

動画の撮影手順

次に動画を撮影する手順を説明します。動画を撮影するにはカメラ機能のあるパソコンを使用するか別途撮影機器の準備が必要です。

1.QuickTime Playerの起動
Macのアプリケーションの中からQuickTime Playerを起動することから始めます。

2.新規ムービー収録
QuickTime Playerを立ち上げた後に、メニューバーの[ファイル]から[新規ムービー収録]を選択しましょう。

3.動画撮影開始
撮影画面が表示されるので、赤丸の[録画ボタン]を押せば、動画撮影が開始されます。動画の撮影を終了する時には、再度[録画ボタン]を押してください。

音声録音の手順

最後に、音声のみを録音する手順を説明しましょう。音声録音を利用するためには、パソコン本体に内蔵マイクを利用するか、別途録音機器を準備する必要があります。

1.QuickTime Playerの起動
Macのアプリケーションの中からQuickTime Playerを起動します。

2.新規オーディオ収録
QuickTime Playerを立ち上げた後に、メニューバーの[ファイル]から[新規オーディオ収録]選択しましょう。

3.音声録音開始
音声録音画面が表示されるので、赤丸の[録音ボタン]を押せば、音声録音が開始されます。録音を終了する時には、再度[録音ボタン]を押してください。

撮影したファイルの共有方法

撮影した動画・音声を誰かと共有するために、メールやSNSを利用するには、動画・音声を開いた状態で再生バーにある[共有アイコン]を選びます。Macの場合には「メール・写真に追加・メモ・メッセージ」などが選択でき、その他にもYouTubeやFacebookなどに直接投稿することも可能です。

課題:システム音を入れたい時の対処法

チェックリスト

動画を作成する時に「撮影する動画にパソコンのシステム音を入れたいけれど、その他の音は入れたくない」と考える人は多いと思います。マイクをオンにして撮影してしまうと、どんなに注意しても、動作音や雑音が録音されてしまうためです。

しかし現段階では、QuickTimePlayerで選択出来る撮影方法は「Macの内蔵マイク」か「音声なし」のみです。「マイク」での撮影では外部音声の撮影ですので、Mac内部のシステム音は録音出来ないということです。

QuickTime Playerでシステム音入れた動画を撮影するためには、どう対処すればよいのでしょうか?

Soundflowerを導入する

残念ながら、QuickTime Playerのみではシステム音を動画に録音することが出来ないため、別のツールを導入する必要があります。このような時に役に立つのがSoundflowerです。Soundflouwerは無料で利用出来ますので、まずダウンロードしてみましょう。

※ファイルのインストールは、ご自身の責任によりご判断のうえでご利用ください。

Soundflowerの使用方法

ここからは、Soundflouwerをインストール後の撮影方法を説明します。難しい設定は必要ありませんので、安心して操作を続けてください。

1.システム環境設定の変更
Macのシステム環境設定内にある[サウンド]を開き、[出力]タブにある「Soundflower(2ch)」を選択します。この設定をすれば、QuickTime Playerの撮影時にSoundflowerを利用出来るようになります。

2.QuickTime Playerでの画面録画
先ほど紹介した方法でQuickTime Playerを使用した画面録画を行うと、マイクの選択肢にSoundflouwerが増えているはずです。システム音を入れた画面録画が行いたい時には、ここで「Soundflower(2ch)」を選びましょう。
Macのシステム音のみが動画に入り、外部マイクからの音は含まれない動画が撮影出来ます。

まとめ

Macで画面録画・動画キャプチャをする時に最適なQuickTime Playerの使用方法や、システム音のみを動画に加えたい時の方法を紹介いたしました。

QuickTime Playerは非常に優れた動画再生・撮影・編集ツールであり、動画ファイルの書き出しも多くのファイルに対応しています。ぜひ、QuickTime Playerを使いこなして効率よく分かりやすい資料やマニュアルを作成出来るようになりましょう。

 

 

 

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