分析前にデータを整理して、分析時間を10分の1にする方法

このレシピについて
対象者
kansapoご利用者&ご興味ある方
その他
監査法人が行う仕訳テストに活用可能な機能もあります
kansapoでは以下のような分析をして増減理由などをドキュメント化しておくことによって監査を効率化することができます
期間比較(増減分析:対前期、対前年同期)
月次推移(月次の増減分析:対前月、対前年同期)
比率分析(カスタム科目を使って財務情報同士または非財務情報を組み合わせた分析)
しかし、分析するためには分析元となっているデータが整理されていることが大前提となります。
例えば、売掛金残高の増減を分析しようとしても、取引先のタグが未選択の売掛金が大量にある場合や、取引先別の残高がマイナスである場合は、まずは未選択の内容やマイナス残高の原因を紐解かないと増減分析ができず、原因把握と修正に時間がかかってしまいます。
従って、分析前にまずは「データの標準化」が必要になります
freeeを前提とした場合、データが標準化されている状態とは、少なくとも以下のような状態を言います。
1.勘定科目の整理(似たような勘定科目がない状態)
2.タグ(取引先、品目、部門)の未選択がない状態
3.タグ(取引先、品目、部門)別でマイナス残高がない状態
これらを整理して初めて、増減分析や比率分析を行う土台が出来上がります。
似たような勘定科目が乱立している場合も分析が困難になります(しかも登録する際に使う勘定科目が毎回異なるなど・・・)
例えば、
業務委託費、外注費、支払報酬料、支払手数料など
消耗品費、事務用品費、事務用消耗品費など
そのため、kansapoでは科目の特徴を記載することによって、科目の整理を促します(説明できないもの、説明がかぶるものは整理が必要)
※「科目設定」画面にて設定可能です
(関連ヘルプページ)
タグ(取引先、品目、部門)のチェックをするにしても、勘定科目ごとにチェックしたいタグが異なります。
例えば、
売掛金:取引先は使っているが、品目や部門は使っていない
預り金:品目で管理していて、取引先では管理していない
PL科目:取引先、部門は使っているが、品目の扱いは科目ごとに異なる
管理していないタグでチェックをする意味はないので、kansapoでは勘定科目ごとにチェックするタグを設定できます。
※「科目設定」画面にて設定可能です
(関連ヘルプページ)
仕訳チェック画面にて、「実行」ボタンをクリックすることで、以下の仕訳が検出されます
タグ(取引先、品目、部門)が未選択の仕訳
作成者と承認者が同じ仕訳
借方:資産/貸方:費用、の仕訳
仕訳作成者、承認者の一覧
※チェックすると設定したタグのみ検出対象となります
作成者と承認者が同じ仕訳
借方:資産/貸方:費用、の仕訳
仕訳作成者、承認者の一覧
については監査法人が行う仕訳テストに活用可能な情報になります。事業会社の方は内部統制の参考情報としてご利用ください。
※仕訳テストに活用できるチェックについては別途レシピを作成予定
(関連ヘルプページ)
残高チェック画面にて、「実行」ボタンをクリックすることで、以下の残高が検出されます
タグ別(取引先、品目、部門)の残高がマイナス
※チェックすると設定したタグのみ検出対象となります
(関連ヘルプページ)
データの標準化が終わったら、増減・比率分析を行って、増減内容についてメモを使って書き留めておきましょう。
データ標準化をした上で分析を行うことで、データ標準化しなかった場合と比較して10分の1くらいの時間で分析が可能です。
(関連ヘルプページ)
コンセプト
監査における手間を効率化して、監査に関わる人(主に経理、監査法人)が本来やるべき作業に集中できる世界を実現します。
LPはこちら
https://tsubametax.jp/kansapo/
ヘルプページはこちら
https://kansapo.zendesk.com/hc/ja/
フィードバックと開発状況
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1nAwrnRwl-bGEUa7rAdyw-PYnoMW0hPj_UyIj7QENjOM/edit#gid=0

Hiroyasu Kawamura