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クラフトルームHAKATA

角棒から平打ちリングを作る(無料公開中)

  • 1

    材料

  • 2

    寸法を決める

  • 3

    なましてローラーで細くする

  • 4

    長さを整える

  • 5

    刻印を打つ 

  • 6

    芯金で丸くする

  • 7

    ロウ付けをする

  • 8

    平打ちリングを仕上げる

  • 9

    アレンジ例

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レシピをつくる
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角棒から平打ちリングを作る(無料公開中)
2022/02/06 02:33 に作成
角棒から平打ちリングを作る(無料公開中)

はじめに

概要

今月のサービスレシピです。
SV950の角棒から、平打ちリングを作る手順です。

対象者

初級

その他

必要な幅、厚みは初めに決めておきます。

1材料

材料

SV950の角棒(もしくは角状に成型した地金)の必要重量分。
寸法が決まっていないと適量がわからないのでまずは寸法を決めておきましょう。

左が角棒。右は板。
素材として販売しています。

DSC_2078.jpg

2寸法を決める

必要な寸法は

  • 指輪のサイズ

  • 幅

  • 厚み

今回は3mm幅、2mm厚のリングを作ります。

3なましてローラーで細くする

シルバーの角棒は、まず鈍(なま)します。
(なます=金属を柔らかくすること。)
ガスバーナーで下方より上に向かって火をまんべんなく当てて、全体がピンクになったら火を離し、水で急冷します。

ローラーの角溝で3mm角になるまで延ばします。
(途中工程はローラーの使い方参照)

ノギスでしっかり測りましょう。

line_oa_chat_210930_161259.jpg

3mm角になったら、今度はローラーの平らなところで厚み2.5mmにします。

4長さを整える

ローラーで延ばした地金は、湾曲することも多いので、焼なましたあと、金床でまっすぐに整えます。

line_oa_chat_210930_161303.jpg
line_oa_chat_210930_161308.jpg

その後、指輪のサイズから、必要な地金の長さを切ります。

1632989782322.jpg

端は、内側をほんの少し斜めにします。(内径と外径の差)

1632989779276.jpg

5刻印を打つ 

内側になる面に、刻印を打ちます。

初心者は、平らな状態の方が輪になってからよりも打ちやすいのでこのタイミングで打ちますが、慣れた人は最後の仕上げの後に刻印をいれる人も多いです。

6芯金で丸くする

焼入り芯金と木槌を使います。

端から丁寧に、芯金に沿うように曲げていきます。

上手な人は、芯金があれば大丈夫ですが、溝台を利用しても良いです。

その場合、溝台で傷が入りますので革などを挟んだりして気を付けてください。

1632991002060.jpg

7ロウ付けをする

丸くしたリングは、隙間がないように切り合わせます。

1632991011057.jpg

切り合わせた後、ロウ付けします。

今回は、1ヵ所のみのロウ付けなので5分ロウを使います。

火は、下から上へ熱を伝えるように当てます。

8平打ちリングを仕上げる

全体的な歪みを取り、整えます。

ヤスリ→紙ヤスリ→磨きヘラ の順に綺麗にします。

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平面に平ヤスリを平行に。リングの丸みにそってヤスリをかけます。

内側や側面も、大きな傷を残さないように丁寧に。
ヤスリ→紙ヤスリ の順に表面を整えていきましょう。

ヘラがけ作業(ヘラで金属の表面を締め、艶を出します)

ヘラがけは内側から始めます。
外から始めると、せっかく磨いた面を、内側を仕上げているうちにまた傷つけてしまうかもしれないからです。

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ヘラ磨きが終わったら、軽くバフで磨いたら出来上がりです。
(角にバリが残らないように仕上げましょう。)

9アレンジ例

テクスチャーやアレンジを加えると、よりオリジナリティが出ます。
①角を落として艶消し。

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②☆をロウ付け

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③鎚目模様

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